【7月19日 AFP】ニュージーランド航空(Air New Zealand)は17日、「風に舞う恋」を地で行く上空約9000メートルで、ニュージーランド初の同性カップルの結婚式を行う企画を発表した。

 ニュージーランドでは4月に同性婚を認める法案が通過したが、施行は8月19日から。施行と同時に同性婚ラッシュが起こるとみられている。

 ニュージーランド航空では、8月19日早朝のクイーンズタウン(Queenstown)発オークランド(Auckland)行の便の機内で、同国初となる同性パートナー同士による結婚式を挙げたいカップルの募集を17日から開始した。応募締め切りは26日。結婚式には、米コメディドラマ「モダンファミリー(Modern Family)」で知られる米俳優ジェシー・タイラー・ファーガソン(Jesse Tyler Ferguson)さんが同性のパートナー、ジャスティン・ミキタ(Justin Mikita)さんと共に駆け付ける予定。

 しかし、同国初の同性カップルの結婚式という企画にはすでにライバルが登場。地上での式だが、ラジオ局2局も同様の企画を発表している。

 同性婚を認める法律の施行に先駆け、ニュージーランド内務省、出生・死亡・婚姻登録登記所(Births, Deaths and Marriages Registry of the Department of Internal Affairs)のジェフ・モンゴメリー(Jeff Montgomery)氏は、資格を持つ結婚式執行者の数を増やすため、シビル・ユニオン(市民契約)の式の執行者120人の執行資格を結婚式も扱えるように広げた。同氏は「ニュージーランド国内、それから国外からも、同性カップルによる強い結婚需要が期待されるので、結婚式執行者を増やすことは理にかなっている」と語った。(c)AFP