【7月17日 AFP】オーストラリア人のうち、4人に1人は人類と恐竜が共存していた時代がかつてあったと信じ、3人に1人は地球が太陽の周囲を公転するのにかかる日数を1日だと思っている──。このような内容の「憂慮すべき」報告書が17日に発表された。

 調査・コンサルティング会社のAuspollは、オーストラリア科学アカデミー(Australian Academy of Sciences)の依頼に基づき、成人1515人を対象に調査を実施した。調査の結果、基本的な科学知識を持っている人の割合が減少していることがわかった。

 調査によると、地球が太陽の周りを365日掛けて公転していることを知っている人は、3年前の調査より2ポイント減少して59%にとどまった。30%の人は公転にかかる日数を1日と回答した。

 また、恐竜と同時代に初期の人類が暮らしていたと回答した人は、過去の調査から3ポイント減少して27%だった。

 一方、進化は今も起きていると回答した人は70%に上ったが、進化は起きていないと回答した人は10%、進化を信じていないと回答した人は9%、よくわからないと回答した人が12%となり、2010年の調査とほぼ同じだった。「若者の間で科学知識が減少していることは憂慮すべきだ」と、科学アカデミーのレス・フィールド(Les Field)氏は語った。(c)AFP