【7月14日 AFP】インドネシア北部スラウェシ島(Sulawesi Island)のゴロンタロ(Gorontalo)州のルスリ・ハビビ(Rusli Habibie)知事は13日、同州政府の上級幹部の不倫が相次いでいる事態を受け、幹部らに女性秘書を男性秘書に置き換えるよう指示した。

 ハビビ知事はAFPに対し、「女性秘書と不倫関係にある上級幹部が大勢いるとの情報提供を数回受けた」と語り、「こうした幹部らは妻より秘書に優しくしている。秘書には出張の際に買い求めた香水やブランドもののバッグをプレゼントしている一方、妻には何一つ買ってこない」と説明。こうした理由から、「女性秘書を男性の補佐か、魅力が薄れた年配の女性に差し替えるよう指示した」と付け加えた。

 ハビビ知事は部下が指示に従うことを確信しているものの、従わなかった場合の処罰は設けられていない。同知事は「これは倫理面の制裁措置。わたしの指示通り、部下が近く男性秘書を置くようになると確信している」と述べ、女性秘書を雇っている上級幹部は約50人いることを明らかにした。

 昨年ゴロンタロ州当局は不倫抑制策として、月給を妻の銀行口座に送金するよう男性公務員3200人に求めている。(c)AFP