ロイヤルベビーに沸く小売市場、ビスケットから書籍まで 英国
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【7月11日 AFP】国民の気分を高揚させるのに、ロイヤルベビーほどのものはない──英国では、ウィリアム王子(Prince William)と妻キャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)の第1子の誕生で一儲けしようと、小売業者も興奮気味だ。
ある野心的なデザイナーがロイヤル・エチケット袋の販売を開始したのは、昨年12月にひどいつわりでキャサリン妃が入院してからすぐのことだった。
だがそれも始まりに過ぎなかった。
まもなくの第1子誕生が期待される中、小売業界はビスケットから書籍まであらゆる商品に「ロイヤル」スタイルを取り入れ、記念マグカップやキーホルダ-、プレートの在庫を大量に蓄え始めた。
この動きにはキャサリン妃の両親さえもが加わった──キャサリン妃の父母、マイケル・ミドルトン(Michael Middleton)さんとキャロル(Carole Middleton)さん夫妻のオンライン事業「パーティ・ピーシズ(Party Pieces)」は、新作のパーティー用品「アイム・ア・プリンセス(I'm a Princess)」シリーズを発表している。
また、ベビー用品メーカーのマザーケア(Mothercare)が販売している、赤ちゃん用ロンパースからブランケット、それに王冠が描かれたよだれかけまで、ロイヤル調のベビー用品で売ってないものはない。
気に入った商品がなければ、未来の国王にふさわしい帽子や靴下、洗礼式用のガウンなどの型紙を集めた書籍も販売されている。
また、ロンドン(London)のグロブナーハウス(Grosvenor House)ホテルでは、「ロイヤルベビーを念頭に置いて」デザインされた特注の赤ちゃんスイートルームが用意されている。手がけたのはウィリアム王子の幼少期の寝室の家具をそろえたブティックだ。
宿泊費は1泊2300ポンド(約35万円)で、手作りの家具や、王冠と天蓋付きのベビーベッドが設置されている。
■ビスケットから書籍まで
英国内の小売を調査するCentre for Retail Research(CRR)によると、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式関連の土産品や商品の英国内での売り上げは推計1億9900万ポンド(約300億円)だった。
CRRでは、ロイヤルベビー関連商品の今年の売り上げを8000万ポンド(約120億円)、王室に関連した書籍やDVD、その他メディアの売り上げを7600万ポンド(約114億円)と予測する。
出版各社は、妊娠するお姫さまの物語から英王室で使われたおむつの歴史まで、大量の書籍を急いで出版している。ロマンス小説の出版社ミルズ&ブーン(Mills & Boon)は文字通り『ロイヤルベビー(Royal Baby)』と題された特別版を出版した。キャッチフレーズはこう書かれている。「王子は世継ぎをご所望だ……そして彼は、欲しいものを必ず手に入れるのだ!」
眠れない夜向けには、最も気難しいロイヤルベビーでさえもなだめる、クラシック音楽と子守歌のアルバムが何枚か販売されている。ウィリアム王子は普段ヒップホップとダンスミュージックを聴いているので、もしかしたらキャサリン妃が自分用に一枚買うかもしれない。
出産したばかりの母親は、エネルギー量を高く保っておくことを推奨される。もしかしたらキャサリン妃は、ラトル(ガラガラ)、哺乳瓶、靴下、ベビーカーなどをかたどったビスケットを楽しむかもしれない。
もちろん、記念マグカップなしのロイヤルイベントになることはない。だがメーカーは、赤ちゃんが男の子か女の子か分かるまで製造を控えている──赤ちゃんの性別は、ウィリアム王子とキャサリン妃もまだ知らないようだ。
マグカップメーカーは、ウィリアム王子の婚約発表の際に慌ててマグカップを作り、間違ってヘンリー王子(Prince Harry)の写真を使ってしまった中国のメーカーと同じわだちを踏みたくはないようだ。(c)AFP/Alice RITCHIE
ある野心的なデザイナーがロイヤル・エチケット袋の販売を開始したのは、昨年12月にひどいつわりでキャサリン妃が入院してからすぐのことだった。
だがそれも始まりに過ぎなかった。
まもなくの第1子誕生が期待される中、小売業界はビスケットから書籍まであらゆる商品に「ロイヤル」スタイルを取り入れ、記念マグカップやキーホルダ-、プレートの在庫を大量に蓄え始めた。
この動きにはキャサリン妃の両親さえもが加わった──キャサリン妃の父母、マイケル・ミドルトン(Michael Middleton)さんとキャロル(Carole Middleton)さん夫妻のオンライン事業「パーティ・ピーシズ(Party Pieces)」は、新作のパーティー用品「アイム・ア・プリンセス(I'm a Princess)」シリーズを発表している。
また、ベビー用品メーカーのマザーケア(Mothercare)が販売している、赤ちゃん用ロンパースからブランケット、それに王冠が描かれたよだれかけまで、ロイヤル調のベビー用品で売ってないものはない。
気に入った商品がなければ、未来の国王にふさわしい帽子や靴下、洗礼式用のガウンなどの型紙を集めた書籍も販売されている。
また、ロンドン(London)のグロブナーハウス(Grosvenor House)ホテルでは、「ロイヤルベビーを念頭に置いて」デザインされた特注の赤ちゃんスイートルームが用意されている。手がけたのはウィリアム王子の幼少期の寝室の家具をそろえたブティックだ。
宿泊費は1泊2300ポンド(約35万円)で、手作りの家具や、王冠と天蓋付きのベビーベッドが設置されている。
■ビスケットから書籍まで
英国内の小売を調査するCentre for Retail Research(CRR)によると、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式関連の土産品や商品の英国内での売り上げは推計1億9900万ポンド(約300億円)だった。
CRRでは、ロイヤルベビー関連商品の今年の売り上げを8000万ポンド(約120億円)、王室に関連した書籍やDVD、その他メディアの売り上げを7600万ポンド(約114億円)と予測する。
出版各社は、妊娠するお姫さまの物語から英王室で使われたおむつの歴史まで、大量の書籍を急いで出版している。ロマンス小説の出版社ミルズ&ブーン(Mills & Boon)は文字通り『ロイヤルベビー(Royal Baby)』と題された特別版を出版した。キャッチフレーズはこう書かれている。「王子は世継ぎをご所望だ……そして彼は、欲しいものを必ず手に入れるのだ!」
眠れない夜向けには、最も気難しいロイヤルベビーでさえもなだめる、クラシック音楽と子守歌のアルバムが何枚か販売されている。ウィリアム王子は普段ヒップホップとダンスミュージックを聴いているので、もしかしたらキャサリン妃が自分用に一枚買うかもしれない。
出産したばかりの母親は、エネルギー量を高く保っておくことを推奨される。もしかしたらキャサリン妃は、ラトル(ガラガラ)、哺乳瓶、靴下、ベビーカーなどをかたどったビスケットを楽しむかもしれない。
もちろん、記念マグカップなしのロイヤルイベントになることはない。だがメーカーは、赤ちゃんが男の子か女の子か分かるまで製造を控えている──赤ちゃんの性別は、ウィリアム王子とキャサリン妃もまだ知らないようだ。
マグカップメーカーは、ウィリアム王子の婚約発表の際に慌ててマグカップを作り、間違ってヘンリー王子(Prince Harry)の写真を使ってしまった中国のメーカーと同じわだちを踏みたくはないようだ。(c)AFP/Alice RITCHIE