【7月5日 AFP】米国・南北戦争(1861~65年)の決戦「ゲティスバーグの戦い(Battle of Gettysburg)」から150年を迎えた今週、米ペンシルベニア(Pennsylvania)州ゲティスバーグ(Gettysburg)では3日、当時の合衆国大統領エーブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)のそっくりさんコンテストから戦いの再現まで、さまざまなイベントが開かれた。

 1863年7月1日から3日にかけて起きたアメリカ合衆国軍(北部、戦力9万7000人)とアメリカ連合国(南部、戦力7万5000人)の戦いは、3日間で両軍合わせて約8000人と南北戦争で最も大きな犠牲者を出した。この会戦が転換点となり、連合国側は劣勢となった。

 会戦から3か月半後の11月19日、リンカーンはゲティスバーグの地で両軍の犠牲者を追悼し、「人民の、人民による、人民のための政治」という一節で有名な「ゲティスバーグ演説(Gettysburg Address)」を行った。リンカーンはアメリカ独立宣言の自由と平等の価値を説き、全体で2分間の短い演説の中で「国家」という言葉を5回も使った。(c)AFP