【6月24日 Relaxnews】英国人はファーストネームで呼ばれたい、米国人は率直でざっくばらん、ブラジル人は心温かくスキンシップを好む、中国人は中国語での挨拶と笑顔で満足する──。

 これらは、長年、無礼で無愛想な街として知られるパリ(Paris)のイメージを払拭(ふっしょく)するために作られた、全6ページエチケット・マニュアルで紹介されているアドバイスの一部だ。パリ市内のレストラン経営者、タクシー運転手、各種販売スタッフを対象に配られることになっている。

 パリの商工会議所が作成した「Do You Speak Touriste?」はパリで30万部が配布され、外国人観光客のさまざまな文化的ニーズや期待に応えるためのミニレッスンを提供している。

 同マニュアルは、さまざまな言語で「こんにちは」や「ありがとう」といった挨拶のための便利なレッスンに加え、フランス人観光客を含む9つの異なる国民の旅行の嗜好(しこう)と文化的習慣を解説している。

 例えば、ドイツ人旅行者の最優先事項は、明確さ、正確さ、清潔さ、品質だ。

 一方で、米国人観光客はインターネットに多く接続し、電子機器を多数所持している傾向がある。そのため無料の無線LANサービスを高く評価する。また米国人は「非常に率直」で、ひとりひとりに最適化された顧客サービスに慣れ親しんでいる。

 中国人観光客は、パリに対して理想主義的​​でロマンチックな見方をしているため、ショッピングと食事が重要になってくる。

 日本人観光客は大抵、前もって細かく決められた旅行プランを携えて目的地に到着する。パリに対する期待も高い。

「日本人は満足しなかった時、その場ですぐに不平を言うことは決してないが、日本に帰国してから文句を言う」

「光の街」パリには年間約3300万人の観光客が訪れ、世界で最も人気のある観光地のひとつになっている。(c)Relaxnews/AFPBB News