【6月12日 AFP】米政府による大がかりな監視プログラムが暴露された影響から、ジョージ・オーウェル(George Orwell)のディストピア小説『1984年(1984)』の販売部数が急増している。

 米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)にある、売上ランキングで過去24時間で最も売り上げが伸びた本を紹介する「本のヒット商品」ページによると、オーウェル生誕100年記念版の「1984年」は7005%増加した。『1984年』の販売ページには「在庫残り8冊」と表示されていた。

 また『1984年』とともに『動物農場(Animal Farm)』が併録されたハードカバー版は314%増となった。

 この数日間の一連の暴露により、テロの脅威の可能性を発見するために、米情報当局者がいかにしてインターネットや電話の記録を徹底的に探し回っているかが明らかになった。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、そのような監視活動が米国人の安全維持に役立っていると述べているが、人権団体は非難の声を上げている。(c)AFP