【6月4日 AFP】4人の子どもにナチス・ドイツ(Nazi)にちなんだ名前をつけた男性が3日、米ニュージャージー(New Jersey)州フレミントン(Flemington)の裁判所にナチスの軍服姿で出廷し、末の息子への面会権を求めた。

 ヒース・キャンベル(Heath Campbell)さん(40)は4人の子ども、アドルフ・ヒトラー・キャンベル(Adolf Hitler Campbell)君(7)、ジョスリン・アーリアン・ネーション・キャンベル(JoyceLynn Aryan Nation Campbell)ちゃん(6)、ホンズリン・ジーニー・キャンベル(Honzlynn Jeannie Campbell)ちゃん(5)、ハインリッヒ・ホンズ・キャンベル(Heinrich Hons Campbell)ちゃん(18か月)の父親。

 首にかぎ十字のタトゥーを入れたヒースさんは、2011年11月に生まれ、生後まもなく児童福祉当局に保護された息子のハインリッヒ・ホンズ君への面会権を求めて、裁判所に出廷した。ハインリッヒ君の兄姉らは2009年にすでに児童福祉当局に保護されている。

 ヒースさんはNBC10テレビに対し、「私は子どもたちを愛してる、そう判事に伝える。私は父になりたいのだ、父にさせてくれ」と審問前に語った。

 2008年、アドルフ・ヒトラー・キャンベル君へのケーキに「アドルフ・ヒトラー」と名前を描くのを小売店に拒否された際、ヒースさんの家族はメディアの注目を集めた。

 児童福祉担当者らは、ヒースさんが過去に子どもたちに暴力的だったと報告しているが、ヒースさんは事実でないと否定している。

「私が良い父親であることを世界に証明させてほしい」とヒースさんは語った。「子どもを虐待したことは一度もない。私は子どもたちの名前を付けただけだ。今は正しい名前だったとは思っていない」

「基本的に、彼ら(児童福祉当局)は、私の信念と私がナチスであるということを理由に、私たちには子どもを守るための憲法上の権利が一切ないと主張しているのだ」

 ヒースさんは、ナチスの格好をすることが今回の件に有利に働くかと質問され、不利に働かないことには自信があると述べ、「もしも彼らが良い判事であれば、そして良い人間であれば、彼らは人間の外見ではなく、内側を見るだろう」と語った。(c)AFP