【5月27日 Relaxnews】ストレスホルモンのコルチゾールのレベルが高い女性の顔は、よりリラックスした女性に比べて魅力的でないと男性に評価されているとする研究結果が、フィンランドのチームによって発表された。

 研究を行ったフィンランド・トゥルク大学(University of Turku)の生物学者マルクス・ランタラ(Markus Rantala)教授は、ストレスは生殖能力を抑制するので、男性と女性の両方がリラックスした顔を好むように進化してきたとしても不思議はないと、科学ニュースサイト「ライブサイエンス(LiveScience)」に語った。

 同研究チームでは、人の顔が健康状態や生殖能力について強いシグナルを発しており、ストレスで消耗している人は総じてより不健康だと考えている。しかし同じ調査の結果では、女性の免疫システムが強くても、男性に対する性的魅力に影響を及ぼさないことも示された。

 ランタラ教授の研究チームは、20歳前後のラトビア人女性52人にB型肝炎ウイルスの予防接種を行い、その後、血液サンプルを採取し、免疫反応とコルチゾール値を測定した。次に異性愛者の男子学生18人に女性たちの顔写真を見せ、魅力度を評価させた。

 この結果、女性の免疫反応と男性が感じる女性の魅力との間には関連性がみられなかった一方で、コルチゾールの値が低い女性はより魅力的と評価されたという。また体脂肪は性的魅力と関連しており、男性は最も痩せた女性と最も太った女性の魅力度をより低く評価した。

 研究結果は22日付の英国王立協会(British Royal Society)の専門誌バイオロジー・レターズ(Biology Letters)に掲載されている。(c)Relaxnews/AFPBB News