【5月27日 AFP】ボスニア・ヘルツェゴビナの山岳地帯で羊飼いの男性がヒグマに襲われ、重傷を負いながらも持っていたおので反撃してヒグマを殺した。襲われた男性は病院に搬送されたという。地元テレビ局が26日、報じた。

 ヒグマに襲われた男性は、同国南部のVolujak山のふもとで羊の一団を追っている際にヒグマに襲われた。

 男性は、「手に持っていたおのでクマの首のあたりを攻撃した。クマは倒れたが、接近戦になった」と病院のベッドから地元テレビ局に語った。

「クマはかみついてきて、私はクマが死ぬまでおのを振り続けた。全身にけがをしたし、特に左腕は2、3回かまれた」

 男性は重傷を負いながらも、兄弟に連絡をとって救急車を呼んでもらったという。警察当局は現在、事実関係を調べている。

 ヒグマは欧州で保護対象の動物。ボスニア・ヘルツェゴビナ国内の生息数は400~1200頭と推定されている。(c)AFP