【5月26日 AFP】フランスで人種差別的な落書きの撲滅を支援するスマートフォン(多機能携帯電話)向けアプリを、人権団体がリリースする。

 このアプリは「反人種差別・反ユダヤ差別国際連盟(LICRA)」が提供するもので、差別的な落書きを見つけたユーザーがその写真を撮影し、位置情報と共にLICRAへ送信できる。LICRAでは地元当局と協力し、そうした落書きを敏速に消去する。アプリは6月11日からダウンロードできるという。

 ここ数か月、フランス各地で建物への人種差別的な落書きが相次いでいる。被害を受けた建物の大半はイスラム教のモスクで、中部リモージュ(Limoges)のあるモスクでは、昨年7月に人種差別的な落書きをされて以降、排泄物や、今月に入ってからは血を連想させる赤い液体を塗られるなど繰り返し被害に遭っている。また、与党・社会党の地元支部が入る建物への落書きも1件あったという。(c)AFP