コカ・コーラの「レシピ」、15歳が15億円で落札?
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【5月16日 AFP】米コカ・コーラ(Coca-Cola)社の「極秘レシピ」を記した可能性のある第2次世界大戦(World War II)時代の文書が、大手競売サイトのイーベイ(eBay)で15日、15歳の子どもにより落札された──ただし、落札者は1500万ドル(約15億円)を3日で用意しなければいけない。
売りに出された文書は、テネシー州で行われた不動産売却の際に見つかった。1943年1月付けで、タイプライターで書かれ、紙は黄色く変色している。イーベイには、ジョージア(Georgia)州の古美術商、クリフ・クルージ(Cliff Kluge)氏が、世間の注目を集める目的で最低落札価格を500万ドル(約5億円)、即決価格を1500万ドルに設定し、出品した。
クルージ氏は「(もしきちんとした買い手が現れたなら)すばらしかっただろうが、15歳の子どもが(1500万ドルで)入札した。これは有効なものではない」と語った。
だがクルージ氏はこれにめげず、再出品するつもりだという。15歳の落札者がこの巨額を準備できる可能性は低いが、イーベイの規則で定められている通り、3日間待つ予定。
コカ・コーラ社によると、起源を19世紀の特許医薬品までさかのぼるコカ・コーラの製法は極秘とされ、ジョージア州アトランタ(Atlanta)のコカ・コーラ博物館の金庫に厳重に保管されている。
クルージ氏は売りに出した文書について「これがオリジナルのレシピだとは証明できない。世界で2人(ともにコカ・コーラ社の経営幹部)しか知らないので、誰にも証明はできない」と述べている。(c)AFP