【5月14日 AFP】南アフリカ最大規模の野生保護区、クルーガー国立公園(Kruger National Park)で酔った観光客が野生のゾウを追い立て、驚かせる様子を捉えた動画が13日、インターネット上で配信され、非難が巻き起こっている。

 この動画は野生動物専門サイト「レイテスト・サイティング(Latest Sightings)」に投稿されたもので、周りの友人たちがはやし立てる中、身元不明の男性がゾウに向かって走る様子が映っていた。途中で転倒した男性は、すぐに起き上がってさらにゾウを追い立てている。最初は鼻を揺らして威嚇していたゾウも、最終的には逃走している。動画には、撮影を担当したと思われる友人たちが戻ってきた男性を称える歓声も捉えられていた。

 同サイトによれば、投稿されたのは11日だが、いつ撮影されたものかは明らかでないという。

 広さ200万ヘクタールの同公園の野生動物たちは時に観光客を襲うこともあり、ゾウは観光客の車をひっくり返すこともある。

 動画について、公園当局から談話は発表されていないが、野生動物保護活動家などから、犯罪行為として男性を裁くべきとの声があがっている。(c)AFP