ひとりぼっちの雄トラ、「恋人」求めて動物園に侵入 インド
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【5月6日 AFP】インド東部オリッサ(Orissa)州の動物園で前週、ジャングルをすみかとしていた野生の雄のトラが、つがいとなる雌を探して動物園に入り込み、捕獲された。
この騒動が起きたのはオリッサ州の州都ブバネシュワル(Bhubaneswar)近郊にあるナンダンカナン動物園(Nandankanan Zoological Park)。スダルシャン・パンダ(Sudarshan Panda)園長は「どうやら雌トラに魅了されて、園内に迷い込んだようだ」と語っている。
パンダ園長によると、この雄トラはもともと同園から100キロメートルほど離れた州保護林にすんでいた個体で、1週間ほど前から動物園周辺をうろついており、森林監督官が監視していた。トラは園内に一度入り込んだ後、いったん外に出ていったが、その間に仕掛けておいたわなに掛かったという。
野生のトラは世界で急速に個体数を減らしている。その半数はインドに生息するが、密猟者や国際密輸ネットワーク、さらに生息環境の喪失などにより、減少に歯止めがかからない。インドには英国の植民地支配から独立した1947年には推計で約4万頭のトラがいたとされるが、2011年の最新統計ではわずか1706頭に激減している。(c)AFP