「人民日報」のそそり立つ本社ビル、ネット上で冷やかし相次ぐ
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【5月5日 AFP】中国ではこのところまじめくさった「検閲」が行われている。中国共産党機関紙、人民日報(People's Daily)が北京(Beijing)に建設中の本社ビルを笑う人たちがその対象だ。
北京に出現したもう一つのランドマーク、中国中央テレビ(China Central Television、CCTV)の本社ビルが「巨大なパンツ」というあだ名を付けられて話題になっている中、人民日報の高層ビルは、その形がパンツの中にあるものを連想させるため、インターネット上で冷やかしのコメントが相次いでいる。
しかし、中国版ツイッター(Twitter)とも呼ばれるマイクロブログサービス「新浪微博(Sina Weibo)」で「人民日報」と「ビル」というキーワードで検索してみると、「関連する法律、規則、政策により、検索結果を表示することができません」というメッセージが表示される。
もっとも、検閲をすり抜けてまだ閲覧可能なコメントもある。あるユーザーは「政府の御用報道機関が大きくて立派なのは当然」と書き込んだ。別のユーザーは「人民日報は立ち上がるようだ。チャイニーズドリームには期待が持てる」と書き込んだ。チャイニーズドリームとはここ数か月、愛国主義や国の若返りを訴えるために使われている政治的スローガンだ。
中国共産党はプロパガンダと検閲のための強力な仕組みを持っており、印刷物やインターネットなどあらゆる形のメディアを厳しく管理している。(c)AFP