【5月1日 Relaxnews】ゲイやレズビアンの旅行者は、異性愛の旅行者より平均で60%近くも多く消費する──。これは同性愛者の消費市場に特化した調査会社「コミュニティ・マーケティング(Community Marketing)」が米国で行った調査により得られた、最も大きな結果のひとつだ。ドイツの旅行見本市「ベルリン国際ツーリズム・マーケット展(ITB Berlin)」によって公表された。

 同社は昨年、全米の5700人を対象に調査を実施。その結果、ゲイやレズビアンのホテル宿泊客は休暇中、異性愛者の宿泊客に比べ平均で57%多く消費していたことが分かった。

 この調査結果の背景として、同性愛者は異性愛者よりも頻繁に旅行し、所有する住宅や車の数や電子機器に使うお金が多く、どのニッチ市場でも可処分所得が最も多いといった「明白な」事実があると、同社は指摘している。

 今回の調査で明らかになった他の結果は次のとおり。

・旅行を計画する際、ゲイやレズビアンの旅行者の40%が、旅行先がどの程度「ゲイ・フレンドリー」(同性愛者に好意的)かを重要な要素として考える。

・温暖な気候を重視する人の割合は、ゲイ男性で66%、レズビアンでは67%に上った。また文化的観光スポットやビーチ、食事なども考慮する点として挙げられた。

・旅行の目的について、ゲイ男性の50%が「息抜き」と答えた一方、レズビアンの32%が「パートナーとの時間を過ごすこと」と回答した。

・ゲイ男性の33%、レズビアンの30%が、ホテル選びの際にはロケーションが非常に大きく影響したと回答した。その次に重要とされたのは価格だった。

(c)Relaxnews/AFPBB News