米小売ターゲット、「マナティー色」ラベルで謝罪
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【4月7日 AFP】米小売大手ターゲット(Target)は5日、通常サイズより大きめの「プラスサイズ」のワンピースの色名を「マナティー・グレー」と表示したことについて、謝罪した。マナティーはフロリダ(Florida)州沿岸などの水中に生息し、脂肪の多い大きな体が特徴の動物だ。
「マナティー・グレー」と表示したことによる騒動がどれほどの規模だったのかは明らかになっていない。しかし、インターネットで買い物をしていたある敏感な客が、プラスサイズのマキシ丈のワンピースの色表示が「マナティー・グレー」となっているのに対し、色もデザインも同じ通常サイズが「ダーク・ヘザーグレー」になっていると指摘したことを受け、同社は迅速に対応。「マナティー・グレー」の表示を「グレー」に変更した。
同社の広報担当者は「お客様の気分を害する意図は全くなく、うっかり見落としてしまったことを謝罪します。色の表示はグレーにします。また、ワンピースはTarget.comでのみ販売しています」と述べた。
同社は発表した声明の中で、「マナティー・グレー」はターゲットが取り扱っているさまざまな製品に使用されている色名だとも説明している。
ちょっとした騒ぎとなったこの件について、米国内ではコメンテーターなどの間でも困惑が広がっている。
米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)ウェブサイト版の社説担当記者、カリン・クライン(Karin Klein)氏は、「マナティーは『海牛』とも呼ばれるので、それを連想した人が、太った女性への侮辱と考えたのかもしれないが、神経質になりすぎ」と書いている。(c)AFP