【3月31日 AFP】英ロックバンド、クイーン(Queen)の故フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)が故ダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)を伴い、ロンドン(London)のよく知られたゲイバーをお忍びで訪れていたことが分かった。英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)に連載された回顧録で明らかになった。

 コメディアンのクレオ・ロコス(Cleo Rocos)は新著「The Power of Positive Drinking(前向きな飲酒の力)」の中で、フレディ・マーキュリーのほかテレビ番組で共演したことがあるコメディアンのケニー・エベレット(Kenny Everett)と共に1980年代後半、ダイアナ元妃にアーミージャケットを着せてキャップとサングラスを身に付けさせ、男性モデルを装わせてロンドン南部の「ロイヤル・ボクソール・タバーン(Royal Vauxhall Tavern)」に連れて行った日のことを書いているという。

「私たちは店に入り…彼女がダイアナ妃だということは一目瞭然で、すぐに見つかってしまうと思っていたけれど、他の客たちは気付いていないようだったわ。いわば、ダイアナ妃は消えていたの。彼女はそれをとても楽しんでいたわ」

 男性モデルに扮(ふん)したダイアナ妃が店内で誰かに誘われたかどうかは分からないというが、実際に「若く美しい男性」に見えたという。ロコスはまた、マーキュリーとエベレット、そしてロコスの3人が揃っていたことで客の注意がそちらに集中し、ダイアナ妃は誰にも気付かれることなくお酒を注文できたと述べている。(c)AFP