【3月29日 Relaxtokyo】3年に一度開催されるソムリエ界のオリンピック「第14回A.S.I世界最優秀ソムリエコンクール 公開決勝」が29日、都内で開催された。今年、名誉ある最優秀ソムリエに輝いたのはスイス代表のパオロ・ボッソ(Paolo Bosso)さんだった。歴代受賞者の名前が刻まれたモエ・エ・シャンドン(Moet & Chandon)のシルバートロフィーボトルを、モエ・エ・シャンドン最高醸造責任者ブノワ・ゴエズ氏から受け取った。今回世界最優秀ソムリエに見事輝いたパオロさんの今後の活躍に、世界中のシャンパンワイン業界はもちろんのこと、ソムリエ界が大きな期待を寄せる。

■女性ソムリエも大活躍

 決勝戦に駒を進めたのは、セミファイナリスト12人のうち3人。唯一、女性ファイナリストとして残ったカナダ代表のヴェロニク・リヴェスト(Veronique Rivest)さんは、2位。ベルギー代表のアリスティード スピーズ(Aristide Spies)さんは3位という結果に終わった。
 
 決勝戦は、約4000人の観客に見守られる中、スタート。客の好みを聞いてシャンパンを選ぶ問題や、食事に合うおすすめのワイン5種を選ぶ問題をはじめ、サーブの質やワインのブラインドテストなどが実施された。最後にサプライズ問題として出題されたのは、ワイン醸造家たちの顔写真を見て名前を当てるという問題だった。ファイナリスト3人の緊張が頂点に達したところで、1位が発表された。会場に集まった観客らも終始固唾を飲んで見守っていた。

 18年ぶりの東京大会を経て、次回は2016年に実施予定。開催国についてはまだ決定していない。また今回は惜しくも途中敗退となった日本代表には、次回コンクールでの活躍がおおいに期待される。(c)Relaxnews/AFPBB News