【3月27日 AFP】米国でコンビニを経営するドミニカ共和国出身の移民男性が26日、3億3830万ドル(約320億円)の宝くじに当せんしたと名乗り出た。

 一夜にして大富豪となったのは、ペドロ・ケサダ(Pedro Quezada)さん(44)。いつもビールを買いに行くという米ニュージャージー(New Jersey)州パセーイク(Passaic)の酒店で23日、宝くじ「パワーボール(Powerball)」の抽選券を購入し、5つの数字と「パワーボール」と呼ばれる1つの数字を全て当てた。オッズは1億7500万分の1。数字は自ら選ばず、コンピューターに任せたという。

 記者会見したケサダさんは、「こんなにたくさんのお金が手に入り、私の人生は変わるでしょうが、私の心は変わりません」とスペイン語で語った。また、「もっと当てる」ために宝くじを買い続けるかもしれないと冗談を飛ばした。

 報道によると、ケサダさんは25日まで当せんに気付いていなかった。当たりくじを販売した酒店の従業員が米紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)に語ったところでは、当せんを知ったケサダさんはショックを受け、興奮した様子で「私だ!」と叫んだという。

 一括の受け取りを選んだため、ケサダさんが最終的に得る当せん金は、税金を引いた後の金額で1億5200万ドル(約144億円)になる。これは、パワーボール史上4番目の高額当せんだ。

 26年前に米国に移住し、現在は5人の子を持つケサダさん。当せんした心境を聞かれると「家族の助けになれて、幸せで満ち足りた気分」と語った。(c)AFP