【3月26日 Relaxtokyo】 ―世界一のソムリエは誰?―
 3年に一度、世界中のソムリエたちがその座をめぐって競い合う「世界最優秀ソムリエコンテスト」。“ソムリエのオリンピック”と例えられることからもわかるように、世界的に権威あるイベントとしてその名を知らしめる。18年ぶりに東京で開催される今年、50カ国から53名のソムリエたちが参加する。技術や知識を「筆記試験」「テイスティング」「サービス実技」などで世界一の座を競う。

 26日に開催された記者会見では、前回チリで開催された2010年度(第13回)世界最優秀ソムリエに輝いたジャラール・バッセ氏から、優勝者へ授与されるシルバー・トロフィーが1989年からパートナーとしてイベントを支えている高級シャンパンメゾン「モエ・エ・シャンドン」最高醸造責任者のブノワ・ゴエズ氏に返還された。

 そもそも同コンテストは、ソムリエという職業の認知拡大と普及を目的に、1969年にフランスで誕生した非営利団体の国際ソムリエ協会(Association de la Sommellerie International/A.S.I)の活動の一環として開催されはじめたもので、現在会長を務めるのは、日本で最も有名なソムリエ、田崎真也(Shinya Tasaki)氏だ。同氏は、1995年(第8回)日本で開催された年、世界一に輝いた経歴を持ち、現在も日本におけるソムリエの教育をはじめ、ワインやシャンパンの普及に精力的な活動をしている。なお今年の日本代表は、ラ・トゥール・ダルジャンの森覚氏。日本人ならではの、おもてなしの精神と知識と技術はもちろんのこと、世界中の一流ソムリエたちが集う頂点の座への期待が高まる。(c)Relaxnews/AFPBB News