背が低くて太った警官は市民の目に触れちゃダメ?ベトナム警察が新規定
このニュースをシェア
【3月8日 AFP】「小柄でおなかの出っ張ったお巡りさん」がベトナムの首都ハノイ(Hanoi)の街角から姿を消すことになりそうだ。イメージアップを模索するハノイ市交通警察当局は6日、警察官の体形を調査し、基準を満たさない人は交通整理勤務から外すと発表した。
新規定の基準となる身長や体重は明らかにされていないが、ダオ・ビン・タン(Dao Vinh Thang)交通警察局長はAFPの取材に「腹が出ていたり、背が低すぎる警察官」は市民の目に触れない内勤職に異動させると説明した。交通警察のイメージ向上戦略の一環だという。
社会主義国ベトナムの交通警察は長年、市民から悪評を買ってきた。直近の世界銀行(World Bank)調査でも、ベトナムの国家機関の中で「最も腐敗した組織」と酷評されている。
こうしたなか、ベトナム当局は2011年、交通警察官が勤務中にサングラスを着用することや、交通違反の取り締まりで街路樹などに隠れて見張ることを禁止。今年に入ってからは、ラッシュアワーに訓練を受けた女性警官を市内に配置するなど、国営メディアいわく「警察に親しみを感じてもらう」作戦を打ち出している。(c)AFP