「伝説の南極探検」を再現、遠征隊が上陸に成功
このニュースをシェア
【2月4日 AFP】英国の探検家アーネスト・シャクルトン(Ernest Shackleton)が1916年に達成した小型ボートによる南極海の航海──この航海を再現しようと、前月24日に出航した英国とオーストラリアの遠征隊が4日、12日間にわたる危険な航海の末、目的地であるサウスジョージア島(South Georgia)に到着した。
著名探検家のティム・ジャービス(Tim Jarvis)氏率いる6人の遠征隊は、、約100年前にシャクルトンが上陸した地点とほぼ同じ場所から島に上陸した。今後は遠征隊3人でクレバスの多い島を横断する。シャクルトンの探検隊と同じく2日がかりで標高およそ900メートルの山を越える計画だ。
山を越えた先の島の反対側には、ストロムネス(Stromness)湾に面した捕鯨基地跡がある。シャクルトンらが、自分たちが乗っていた「エンデュアランス(Endurance)号」の沈没を知らせた場所だ。
ジャービス氏はこれまでの12日間を振り返り、シャクルトンら探検隊が持ち合わせていたのと同じ機材や航法計器、食料のみを装備しての航海は極めて困難だったと述べた。船外で状況を監視している間は、ずっと風雪にさらされ、大波をかぶってずぶ濡れになったことも何度かあったとし、「ワックスを使った防水は効果がなく、体が乾く暇がなかった」ことを明らかにした。
「心身共に、まさにエンデュアランス(忍耐)の旅だった」という。(c)AFP
著名探検家のティム・ジャービス(Tim Jarvis)氏率いる6人の遠征隊は、、約100年前にシャクルトンが上陸した地点とほぼ同じ場所から島に上陸した。今後は遠征隊3人でクレバスの多い島を横断する。シャクルトンの探検隊と同じく2日がかりで標高およそ900メートルの山を越える計画だ。
山を越えた先の島の反対側には、ストロムネス(Stromness)湾に面した捕鯨基地跡がある。シャクルトンらが、自分たちが乗っていた「エンデュアランス(Endurance)号」の沈没を知らせた場所だ。
ジャービス氏はこれまでの12日間を振り返り、シャクルトンら探検隊が持ち合わせていたのと同じ機材や航法計器、食料のみを装備しての航海は極めて困難だったと述べた。船外で状況を監視している間は、ずっと風雪にさらされ、大波をかぶってずぶ濡れになったことも何度かあったとし、「ワックスを使った防水は効果がなく、体が乾く暇がなかった」ことを明らかにした。
「心身共に、まさにエンデュアランス(忍耐)の旅だった」という。(c)AFP