【1月25日 Relaxnews】「トワイライト(The Twilight)」シリーズや『ロード・オブ・ザ・リング(Lord of the Rings)』など、映画にちなんだ土地で起きた現象を今、フランス北部の街モントルイユ・シュル・メール(Montreuil-sur-Mer)も経験している。ハリウッド映画『レ・ミゼラブル(Les Misérables)』の大ヒットのおかげで、ホテルの予約が殺到しているのだ。

 オンライン宿泊予約サイト「LateRooms.com」によると、『レ・ミゼラブル』の物語の大半が展開するモントルイユでは、ホテルの予約が366%増となっている。

 フランス人作家ヴィクトル・ユーゴー(Victor Hugo)の原作の中で、モントルイユは悲劇のヒロイン・ファンティーヌの故郷であり、主人公ジャン・ヴァルジャン(Jean Valjean)が市長を務める街だ。

 世界に名だたるこの小説や数々のミュージカルとの結びつきを生かし、モントルイユでは1996年以降、毎年夏に地元ならではの劇の上演を続けている。17回目の2012年は花火を打ち上げ、450人の俳優とエキストラたちが踊る壮観なショーとなった。

 かつて要塞都市だった街は今、過去が生きる遺跡となっている。中世にその歴史をさかのぼる絵画のような街並みは、建造当時からほとんど変わっていない。そこは、ヴィクトル・ユーゴーの世界そのものだ。(c)Relaxnews/AFPBB