【1月9日 AFP】米国で次々と生まれる地ビールのリストに、新たなブランドが加わった──「ドーグ・グロッグ(Dawg Grog)」。ノンアルコールのビール風飲料で、犬向けに開発されたものだ。

 ドーグ・グロッグの生みの親は、米オレゴン(Oregon)州在住のダニエル・キートン(Daniel Keeton)さん(32)。ペットのアメリカン・スタッフォードシャー・テリア、ローラ・ジェーン(Lola Jane)の協力を得て1年がかりで完成させた。

 主原料は本物のビールの製造工程で残る麦芽かす。キートンさんが働く同州のボーンヤード醸造所(Boneyard Brewery)で入手するという。

 8日に行われたAFPとの電話インタビューでキートンさんは次のように語った。

「普通なら捨てられてしまう使い終えた材料(のかす)をリサイクルしているんだ」

「犬も人間のビールが大好きだって言う人には何人も会ってきた。しかし犬(の健康)にとっては良いはずがない。だから楽しく与えることのできる健康的な代替品を作ろうと思ったのです」

 約500ミリリットルのボトル6本または12本セットで売り出されたドーグ・グロッグ。2012年8月、同州のほぼ中心に位置するベンド(Bend)市(人口7万6000)に初めて出荷された。

 そのうちに全国的にも注目を集めるようになり、キートンさんの元には全米各地から注文が殺到するようになった。米国では近年、小規模な醸造所で作られる地ビールの人気が高まっている。

 キートンさんいわく、ドーグ・グロッグの味は「甘くて、キャラメルやモルトの風味」。犬にはそのまま飲ませるか、餌にかけて与えるのが良いとのことで、原料には野菜のエキスも含まれている。(c)AFP