【1月2日 AFP】裕福だとは誰にも思われていなかった米ニューヨーク(New York)の女性の遺産から合計2000万ドル(約17億3000万円)が同市の図書館と公園管理団体に寄付されていたことが分かり、うれしい驚きをもって受け止められている。

 米紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)が1日に伝えたところによると、病院や学校でボランティアをしながらつつましく暮らしていたメアリー・マコネル・ベイリー(Mary McConnell Bailey)さんは昨年88歳で亡くなったが、ニューヨーク公立図書館(New York Public Library)とセントラルパーク(Central Park)の管理団体セントラルパーク・コンサーバンシー(Central Park Conservancy)がこのほどベイリーさんの遺産からそれぞれ1000万ドル(約8億7000万円)の小切手を受け取ったことが分かったという。

 ベイリーさんの隣人で大の友人だったという女性は同紙に、一緒にランチに行っても支払いは各自が別々に済ませることが多かったので、ベイリーさんが裕福だとは全然分からなかったと語った。同紙によると裕福な家庭に生まれたベイリーさんは1940年代にニューヨークにやってきた。その後、財産を相続したが、マンハッタン(Manhattan)の普通のアパートに住み、あまりお金を使わずに暮らしていた。(c)AFP