「カラシニコフ銃」設計者、体調不良で入院
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【12月27日 AFP】「カラシニコフ自動小銃」で世界的に有名なロシアの銃器設計者、ミハイル・カラシニコフ(Mikhail Kalashnikov)氏(93)が、体調不良により20日から入院していることが国営ロシア通信(RIA Novosti)などの報道で明らかになった。集中治療室で治療を受けているが、25日時点での容態は安定しており順調に回復しているという。
カラシニコフ氏のアシスタントによると、同氏は3月から心臓疾患や体調不良に悩まされていたという。
カラシニコフ氏は、第2次世界大戦中にソビエト連邦赤軍の銃器にトラブルが相次いだことがきっかけで銃器設計の道に進んだ。ロシア連邦中部イジェフスク(Izhevsk)にあるイズマッシュ(Izmash)社の工場で同氏が設計した「AK-47」は「カラシニコフ自動小銃」の通称で知られ、この50年間にわたってロシアをはじめ世界中の軍隊で主要武器として使用されている。
205年の歴史を持つイズマッシュ工場は、現在もロシア国内の主要武器供給元で、国民的象徴として親しまれているが、近年は国内需要の減少や海外受注の低迷に苦しんでいる。これは旧ソビエト連邦の崩壊後の多くの専門産業が共通して経験している問題だ。
カラシニコフ氏ら17人の工場関係者は先月、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に宛てた公開書簡で、生産量が過去最低に陥っているイズマッシュ工場の救済を直訴。これがロシア国内で大きく報じられ、露政府はブランド名を守るためイズマッシュ工場を基盤とした合弁企業「カラシニコフ(Kalashnikov)」を設立するに至った。(c)AFP/Dmitry ZAKS
カラシニコフ氏のアシスタントによると、同氏は3月から心臓疾患や体調不良に悩まされていたという。
カラシニコフ氏は、第2次世界大戦中にソビエト連邦赤軍の銃器にトラブルが相次いだことがきっかけで銃器設計の道に進んだ。ロシア連邦中部イジェフスク(Izhevsk)にあるイズマッシュ(Izmash)社の工場で同氏が設計した「AK-47」は「カラシニコフ自動小銃」の通称で知られ、この50年間にわたってロシアをはじめ世界中の軍隊で主要武器として使用されている。
205年の歴史を持つイズマッシュ工場は、現在もロシア国内の主要武器供給元で、国民的象徴として親しまれているが、近年は国内需要の減少や海外受注の低迷に苦しんでいる。これは旧ソビエト連邦の崩壊後の多くの専門産業が共通して経験している問題だ。
カラシニコフ氏ら17人の工場関係者は先月、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に宛てた公開書簡で、生産量が過去最低に陥っているイズマッシュ工場の救済を直訴。これがロシア国内で大きく報じられ、露政府はブランド名を守るためイズマッシュ工場を基盤とした合弁企業「カラシニコフ(Kalashnikov)」を設立するに至った。(c)AFP/Dmitry ZAKS