【12月25日 AFP】韓国のソウル(Seoul)でクリスマスイブの24日、「独り者大勝」と銘打たれた集団男女マッチングイベントが開かれ数千人が集まった。しかし、そのほとんどは男性で女性の人数が極端に少なかったことから、参加した男性たちの期待はあっけなく泡と消えた。

■フェイスブックでは3万人が参加表明も・・・

 このイベントは前月に交流サイトのフェイスブック(Facebook)上で若者2人が冗談交じりで提案したことが発端で、事前に3万6000人を超えるユーザーが参加の意思を表明していた。

 しかしイベント当日、会場となったソウルのビジネス街、汝矣島(Yeouido)の公園に現れたのは3500人だけだった。ほとんどが20代から30代の男性たちで、女性たちの姿もあるにはあったがその多くはボーイフレンド同伴で高見の見物に訪れただけだった。

 現場の警察官は、「参加者のほとんどが男の若者たちであることは一目瞭然だった。男だらけの会場を目にして、すぐ立ち去った人も大勢いた」と語った。

 それでも出会いを求めて会場に残っていたロマンチストの参加者たちは、氷点下10度という極寒の中で公園内を2時間もさまよっていたという。

■悲しき男性参加者たち

 マッチングイベントの事前の説明では、女性は赤色、男性は白い服を着てくる決まりで、開始時刻まで数メートル離れた位置で男女が向き合って待機する。そして午後3時の開始時刻とともに、お目当ての相手に歩み寄り手を握るという流れとなっていた。

 しかし当日の会場で、男性の大群に対して女性があまりに少ないことが明らかとなり、イベントはその場で立ち消えとなってしまった。

 「いったい女の子はどこにいるの?1人も見えないよ」ととまどっていたイベント参加者の男子学生(23)は、「まったくの期待はずれだった」と失望感をあらわにした。

 別の男性も「最悪だね。むさくるしい男どもにまみれて立ち往生しに、ここまで来たわけじゃないのに。まるで、また(兵役で)軍隊に逆戻りしたみたいだ。女の子の数より(公園の)ハトの数ほうが多いんじゃないのか」と不満を口にした。

 同じ日、同様のマッチングイベントは韓国の他の都市でも開催されているが、いずれも参加者の大多数は男性だったという。(c)AFP