【12月24日 AFP】英国・オックスフォード(Oxford)の大型園芸用品店で、来店した子供たちに「サンタは実在しない」と言い米国の銃乱射事件について話したサンタクロースが解雇された。地元紙が21日、伝えた。

 このサンタクロースは、オックスフォードの園芸用品店ノットカッツ・ガーデンセンター(Notcutts Garden Centre)で勤務中に、ライアン・ケネット君(10)と妹のエイミーちゃん(7)、ケイティちゃん(6)に、自分は本当のサンタではないと語った。母親のウェンディ・ケネット(Wendy Kennett)さんによると、サンタはさらに米サンディフック小学校(Sandy Hook Elementary School)の銃乱射事件についても子供たちに話した。

「世界には悪い人たちがいて、悪いことは起こるものだ。アメリカの子供たちの身に起こったことのようにね」と、サンタは子供たちに語ったという。

 それを聞いたライアン君は、「あのサンタは本物じゃないんだって。サンタは偽物で、本当はパパとママなんだって」と叫びながら逃げ出した。ウェンディさんは地元紙オックスフォード・メール(Oxford Mail)に対し「本当に腹が立ちました。子供たちは3人とも、大泣きに泣いていました」と述べている。

 ノットカッツ広報は、サンタクロースに扮していた男性とはフリーランス契約で、既に今期の雇用契約を打ち切ったことを明らかにし、「彼は10年前から1件のクレームも受けることなく当店で働いてきた。今回の件については今後よく話し合うつもりだ」と釈明している。(c)AFP