【12月20日 Relaxnews】2013年の旅行先として倫理的な側面からお薦めの旅行先10選が、米カリフォルニア(California)州バークレー(Berkeley)を拠点とする非営利団体「エシカル・トラベラー(Ethical Traveler)」(倫理的な旅行者)により発表された。

 選ばれた国々は野生動物観察やウオータースポーツが楽しめるほか、まだ観光産業の影響がさほど及んでいない現地文化を目にできる貴重な体験が得られる。

 以下は、エシカル・トラベラーが選んだ「倫理的」な旅行先の10選だ。

■バルバドス

 カリブ海の島国バルバドスは、海洋生態系の保護に取り組んでいる。特にバスシーバ(Bathsheba)一体の海辺は、良質な波を求めてチャレンジ精神あふれるサーファーたちが世界中から訪れる。

■カボベルデ

 アフリカ東部沖の島しょ国、カボベルデの地形は切り立った崖、山岳地帯や海岸線など変化に富み多様な風景が見られる。また観光業の影響をあまり受けていないため、固有文化が残っている。

■コスタリカ

 中米コスタリカには20の自然公園と8の生物保護区がある。自然を満喫したいエコツーリストならば必須の旅行先だ。

■ガーナ

 アフリカ東部ガーナはエコツーリズムの先駆け的な国として知られる。カクム国立公園(Kakum National Park)などさまざまな景色が楽しめる複数の国立公園があり、鳥やチョウ、サルなどの聖域となっている。

■ラトビア

 世界銀行(World Bank)が発表した各国のジニ係数(所得・資産分配の不平等度を測る尺度)によると、エシカル・トラベラーが選んだ2013年の観光地10選の中で、最も社会福祉の質が高い国がラトビアだった。

■リトアニア、パラオ、ウルグアイ

 バルト海沿岸のリトアニア、南太平洋の島しょ国パラオ、南米ウルグアイの3か国は、「政治的権利」「市民的自由」の2項目で最高点の評価を受けた。さらに「報道の自由」の項目では、いくつかの先進国よりも高い評価を受けている。

 パラオは、コロール(Koror)島周辺のサンゴ礁やロックアイランド(Rock Islands)の水面下に広がる美しい光景で有名。

 一方、ウルグアイの海岸沿いは野生生物との遭遇率が高く、動物の観察や撮影にうってつけだ。

■モーリシャス

 インド洋上の島国モーリシャスには、自然が生み出した豊かな景観がある。亜熱帯気候にあるため、海は温かく透明度も高い。海辺も魅力的で、モーリシャスは世界でも有数のリピート率を誇る観光地となっている。

■サモア(米領)

 南太平洋のサモアはこの1年、持続可能な開発計画による環境に配慮した経済を推進している。また、地元コミュニティーの協力を得て国立公園の制定や沿岸域の管理状況の改善などを行っている。美しい海辺のほか、自然の見所では滝や洞窟、溶岩原などがある。

(c)Relaxnews/AFPBB News