【12月18日 Relaxnews】2012年の国外旅行者数が全世界で10億人に達したことが、国連世界観光機関(UN World Tourism OrganizationUNWTO)の発表により分かった。世界人口の7人に1人が外国を旅した計算になる。また、国内旅行をした人の数は推計50億~60億人だった。

 UNWTOは13日、今年の国外旅行者10億人の出身国と旅行先を示した資料画像を発表。ロンドン(London)を拠点にする世界旅行ツーリズム協議会(World Travel and Tourism CouncilWTTC)は、各国の国際空港の利用者数や査証(ビザ)発行履歴などのデータを集計し、12月13日に今年10億人目の旅行者が国境を越えたと算出した。

■10億人の出身地、旅行先、目的は?

 UNWTOによれば、国外旅行者の出身地域で最も多かったのは欧州の53%。アジア・太平洋地域は22%、南北アメリカは17%だった。

 旅行先で最も人気だったのは欧州で51%。2位はアジア・太平洋の22%だった。3位以下は南北アメリカ(16%)、中東(6%)、アフリカ(5%)が続いた。

 旅の主な目的で最も多かったのは観光の51%で、家族・友人訪問(27%)、仕事(15%)が続いた。7%は目的が不明だった。

 国外旅行者数が増加傾向にあることについて、専門家らは中国やブラジルといった国での経済成長や、世界がより安全になったとの認識が広まっていることなどを挙げている。(c)Relaxnews/AFPBB News