【12月14日 AFP】スウェーデンの男性アーティストが、運転免許証用の顔写真として自画像を提出したところ、あまりに写実的だったために当局が本物の写真と思い込み、使用が認められた。

 免許証の更新時期が近づいていたフレドリク・セーカー(Fredrik Saeker)さん(29)は、自分の絵が顔写真として通用するかどうか試そうと、自ら描いた自画像の1枚を写真に撮って提出した。

 セーカーさんは12日、AFPに「私はずっと絵に関心があり、絵をどこまで写真のようにできるかということに興味があったんです」と語った。免許証の写真に満足している人を見たことがなかったので、わざと「少し疲れてやつれた」表情の自画像を選んだという。

 スウェーデンの日刊紙ダーゲンス・ニュヘテル(Dagens Nyheter)の取材に応じた交通当局の職員は、「提出された書類の原本を審査し、セーカーさんの過去の免許証と比較しましたが、この絵は他の写真と同じに見えたので疑問を持つことはありませんでした」と述べてセーカーさんの免許証は有効だとした一方、「他の人が真似することは薦めません」と述べた。(c)AFP