【12月10日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)になりすまし、ウィリアム王子(Prince William)の妻キャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)が入院していた病院に偽の電話をかけたオーストラリアのラジオ司会者が10日、この電話を取り次いだ女性看護師が死亡したことを受け、涙ながらに謝罪した。

 ロンドン(London)市内にあるキング・エドワード7世病院(King Edward VII's Hospital)に勤めていたジャシンサ・サルダナ(Jacintha Saldanha)さんが前週、自殺と思われる死を遂げて以降、オーストラリアのラジオ局「2Day FM」の司会者、メル・グレイグ(Mel Greig)さんとマイケル・クリスチャン(Michael Christian)さんは、世界中からの批判をから身を隠すようにしてカウンセリングを受けていたという。

 グレイグさんは10日、インド出身の看護師サルダナさんが亡くなって以来初めて公に談話を発表し、その死に打ちのめされていると述べた。

 同日夜に豪セブンネットワークTV(Seven Network TV)がノーカットで放映予定のインタビューの予告編の中でグレイグさんは、「(サルダナさんの死以来、)このことばかりを考えてしまうので、あの瞬間を鮮明に覚えている。最初に頭に浮かんだのは『(彼女に)子どもはいるのだろうか』だった」と述べている。

 グレイグさんは豪TV局ナイン・ネットーワーク(Nine Network)とのインタビューでも、遺族に謝罪したい気持ちがあると述べていた。(c)AFP/Martin Parry