【12月3日 Relaxnews】ブラジルのホテル業界が、中南米で最高水準の新規開業ブームに沸いている。2014年にサッカーのワールドカップ(W杯)、16年にリオデジャネイロ五輪が予定されているためで、観戦希望者にとっては宿泊先の選択肢が増えそうだ。

 ブラジルを訪れる旅行者数は、この2大国際スポーツイベントを背景に増加が見込まれており、国内ホテル業界は受け入れ準備を進めている。先週発行された専門誌「ロッジング(Lodging)」に掲載された中南米の業界見通しによると、13年にブラジルでオープン予定のホテルは現時点で46軒、新設予定の客室は8182室。サッカーファンの入国が増える14年にはさらに87軒のホテルが新規開業し、客室は1万3625室増えると見込まれている。

 またロッジングは、中南米全体の新規開業予定のホテルとそれによる客室増加数について、13年は120軒の1万8183室、14年は170軒の2万5089室という予測も示した。

 2大イベントに絡むブラジルの旅客受け入れ能力は、これまで批判されていた。07年にブラジルが五輪とパラリンピックの招致活動に名乗りを上げたときには、ホテルの客室の少なさが大きな欠点の一つと指摘されていた。(c)Relaxnews/AFPBB News