【11月19日 AFP】フランス南西部にあるビュガラッシュ山(Pic de Bugarach)は、古代マヤ暦に基づいた2012年12月21日世界滅亡説を信じる人々にとって、数少ない「救いの地」だった。しかし地元当局は16日、混乱を避けるためとして山への立ち入りを禁止。世界が終わる前にこの山へ逃げこもうと計画していた人々の希望は打ち砕かれてしまった。

 あるうわさによると、古代マヤ暦の長期暦が終わる2012年12月21日に「世界が終末を迎える」にあたり、ビュガラッシュ山の山頂が開いて異星人の乗った宇宙船が現れ、山頂付近にいる人間を滅亡から救ってくれるのだという。

 その「世界滅亡の日」が1か月後に迫っていることから、終末論を信じる熱狂的なニューエイジ信者や観光客、メディア関係者らがビュガラッシュ山に殺到する事態が予想され、地元当局は16日、「公共の安全」を理由に山頂に至る山道への立ち入りを禁止した。

 また、山麓のビュガラッシュ村への訪問も警察と消防が100人体制で管理し、あまりに多数の訪問客が大挙して訪れる場合には村に通じる道路も封鎖する方針という。(c)AFP