【11月7日 AFP】6日に投票が行われた米大統領選で、何があっても必ず投票しようという強い決意を変えなかったイリノイ州の21歳の女性が、注目を集めている。

 オバマ大統領が第二の故郷と呼ぶイリノイ州シカゴ市に近いドルトン(Dolton)に暮らすガリシア・マローン(Galicia Malone)さんは、第一子の出産間近だった。投票日の未明から陣痛が始まり、間隔が5分に縮まったので病院に向かうことにしたが、その途中、陣痛に耐えながら票を投じたのだ。

 マローンさんはシカゴのニュース専門ラジオ放送局WBBMに対し、「(投票用紙を)読んでは息を吐き、読んではまた息を吐き、という感じでした。そうするように、自分で言い聞かせていたんです」と話した。

「初めて投票しました。今後の人生を変える出来事になりましたよ。娘の人生にとっても、良い足がかりになればと思ったんです」という。

 マローンさんが住む地区の投票所となっていたのは、偶然にもニューライフ・セレブレーション・チャーチ(新たな命を祝う教会)。投票所を管理する同州クック郡(Cook County)のデビッド・オール(David Orr)郡書記官は、「何があっても投票しようとしたガリシアさんには、脱帽です。次世代への良い手本ですよ」と話した。(c)AFP