【11月6日 AFP】南米エクアドルの首都キト(Quito)のほど近く、地面に線が引かれたある場所へ観光客が大勢押し寄せる。赤道をまたぐためだ。

 その観光スポット「世界の中心の街(Ciudad Mitad del Mundo)」には1979年に建造された高さ30メートルの記念碑がある。だが今、ピチンチャ(Pichincha)州の州知事は、ここにはるかに大きな高さ1マイル(1600メートル)の超高層タワーを建設する計画を構想している。

 計画の推進者らは建造費を2億ドル(約160億円)と見積もっている。最大の支持者はグスタボ・バロハ(Gustavo Baroja)州知事だ。

 米国と欧州の投資家がすでに興味を示しており、接触しているという。またカタールからは、高層タワー建設に興味を持つ代表団がエクアドルを訪れた。

 赤道記念碑はキトからわずか13キロで、年90万人の観光客が訪れる。バロハ知事は「太陽の塔(Tower of the Sun)」という名称案の新超高層タワーが建造されれば、現在の3倍の観光客数を引きつけられるかもしれないと語っている。(c)AFP/Alexander Martinez