「女性らしい」顔の特徴、米共和党議員により多い UCLA研究
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【9月28日 AFP】米民主党および共和党議員の顔の特徴をコンピューターで分析した結果、女性議員では共和党のほうが民主党よりも外見的により「女性らしい」とする研究論文を米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California Los Angeles、UCLA)心理学部の研究者2人が発表した。
研究では米下院議員の男女434人の顔写真をコンピュータで分析し、あごの形やまゆや頬骨の位置、目の形、額の曲線や唇の厚みなど100を超える特徴を比較した。一方、髪型、アクセサリー、化粧といった要素は検討データから除外した。
論文の主著者コリーン・カルピネッラ(Colleen Carpinella)氏は「女性議員で典型的に女性らしい顔の特徴が多かったのは民主党よりも共和党だった」と説明。さらに「(顔の特徴と女性らしさの)相関関係が増すほど、過去の選挙での投票記録で保守派からの支持が多くなっていた」と指摘した。共和党の草の根保守派運動「ティーパーティー(Tea Party、茶会)」の看板的存在であるミシェル・バックマン(Michele Bachmann)下院議員は、この科学的相関関係の好例だという。
一方で直感的な印象とはおそらく裏腹に、男性議員の外見がより「典型的に男性らしい」傾向は、共和党議員よりも民主党議員にあったという。共和党の男性議員は外交では強硬派、内政では「小さな政府」や「自助努力」を求めるなど、旧来の「男性的価値観」を推す傾向があるが、顔の特徴を見ると民主党の男性議員よりも「男らしさ」が少なかったという。これについてカルピネッラ氏は「共和党の男性たちにとって外見で男性らしさを示す必要がないのだろう。彼らの主張する政策やリーダーシップの役割がすでにそうした特徴を持っているからだ」とした。
外見的な差異が顕著に見られた両党の議員ら。政治家についての知識に明るくない大学生120人に議員たちの写真を見せたところ、おおよそ正確に所属政党を言い当てることができたという。
論文を発表した2人は、相関関係の理解にはさらなる研究が必要だとしながらも、「政治的ブランド」にその原因の一端があるのではないかと推測している。ジョンソン氏は次のように述べている。
「民主党といえばジェンダー格差の少ない、社会的にリベラルな政策で、共和党は旧来の性的役割を重視する保守的な政策と結び付く。こうした政治要綱はそれぞれの政党イメージに顕著だが、政治家たちの身体的特徴にも現れているのかもしれない」
(c)Michael Thurston
研究では米下院議員の男女434人の顔写真をコンピュータで分析し、あごの形やまゆや頬骨の位置、目の形、額の曲線や唇の厚みなど100を超える特徴を比較した。一方、髪型、アクセサリー、化粧といった要素は検討データから除外した。
論文の主著者コリーン・カルピネッラ(Colleen Carpinella)氏は「女性議員で典型的に女性らしい顔の特徴が多かったのは民主党よりも共和党だった」と説明。さらに「(顔の特徴と女性らしさの)相関関係が増すほど、過去の選挙での投票記録で保守派からの支持が多くなっていた」と指摘した。共和党の草の根保守派運動「ティーパーティー(Tea Party、茶会)」の看板的存在であるミシェル・バックマン(Michele Bachmann)下院議員は、この科学的相関関係の好例だという。
一方で直感的な印象とはおそらく裏腹に、男性議員の外見がより「典型的に男性らしい」傾向は、共和党議員よりも民主党議員にあったという。共和党の男性議員は外交では強硬派、内政では「小さな政府」や「自助努力」を求めるなど、旧来の「男性的価値観」を推す傾向があるが、顔の特徴を見ると民主党の男性議員よりも「男らしさ」が少なかったという。これについてカルピネッラ氏は「共和党の男性たちにとって外見で男性らしさを示す必要がないのだろう。彼らの主張する政策やリーダーシップの役割がすでにそうした特徴を持っているからだ」とした。
外見的な差異が顕著に見られた両党の議員ら。政治家についての知識に明るくない大学生120人に議員たちの写真を見せたところ、おおよそ正確に所属政党を言い当てることができたという。
論文を発表した2人は、相関関係の理解にはさらなる研究が必要だとしながらも、「政治的ブランド」にその原因の一端があるのではないかと推測している。ジョンソン氏は次のように述べている。
「民主党といえばジェンダー格差の少ない、社会的にリベラルな政策で、共和党は旧来の性的役割を重視する保守的な政策と結び付く。こうした政治要綱はそれぞれの政党イメージに顕著だが、政治家たちの身体的特徴にも現れているのかもしれない」
(c)Michael Thurston