【9月12日 Relaxnews】米テキサス州交通委員会(Texas Transportation Commission)は、一部道路の速度制限を時速85マイル(時速137キロメートル)に引き上げることを承認した。全米で最も高い制限速度で、世界でも有数の高さだ。

 テキサス州交通委員会が制限速度の引き上げを認めたのは、オースティン(Austin)とセギーン(Seguin)の間の全長65キロメートルの有料道路。同州の大都市圏、オースティンとサンアントニオ(San Antonio)を結ぶ州間高速道路35号線の近くにある道路で、11月から制限速度が引き上げられる。

 米国の道路の平均制限速度は時速75マイル(120キロ)ほどで、テキサス州とユタ(Utah)州の一部地域では時速80マイル(128.7キロ)に達している。

 世界の大半の国々では道路の制限速度が設定されており、世界保健機関(World Health OrganizationWHO)も交通事故削減策として推奨している。過去最高の制限速度は、2005~10年に導入されたアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ(Abu Dhabi)の時速99マイル(160キロ)。アブダビの制限速度は2011年に時速87マイル(140キロ)まで落とされた。

 ドイツでは、一部の高速道路に制限速度はないものの、2008年に時速130キロの推奨制限速度が導入されている。また、ブレーメン(Bremen)は2008年、同国初の制限速度120キロを設定した。ドイツ政府の06年の報告書によると、同国の道路の平均制限速度は時速137キロほどだった。

 他に制限速度を設けていない地域には、英マン島(Isle of Man)やインドのアンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州とマハラシュトラ(Maharashtra)州などがある。(c)Relaxnews/AFPBB News