米シカゴで25年ぶりの教員スト、児童生徒40万人に影響
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【9月11日 AFP】学区の規模が米国で3番目に大きい米シカゴ(Chicago)で10日、同市の新たな教員評価制度に不満を持つ教員2万5000人がストライキに突入した。同市での教員ストは25年ぶりで、児童や生徒40万人が授業を受けられなくなっている。
ストを組織した教員組合によると、新評価制度は生徒の試験の成績を過度に重視しており、導入されれば1~2年間で組合に加盟している教員の30%に相当する6000人が解雇される恐れがあるという。
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の地元シカゴでストが起きたことは、大統領再選を目指すオバマ氏の足を引っ張る可能性もある。教員組合の攻撃の矛先がかつてオバマ大統領の首席補佐官を務めたラーム・エマニュエル(Rahm Emanuel)シカゴ市長に向けられていることもオバマ大統領にとって扱いにくい状況を作り出している。
オバマ大統領は、学校側が能力の低い教員を解雇する余地を広げる内容の教育制度改革を推進したが、労働組合は民主党の重要な支持基盤であるため、民主党は教員の支持を取り付ける努力を重ねてきた。
オバマ大統領は、財政が苦しい州や自治体が2009年以降で教員30万人を解雇することを防げなかった責任は共和党にあると批判している。一方の共和党は、巨大な財政赤字の要因となったとして公的部門の労働組合を非難しており、特に全米の多くの学校で生徒の成績が悪いことについて教員を厳しく批判している。(c)AFP/Mira Oberman
ストを組織した教員組合によると、新評価制度は生徒の試験の成績を過度に重視しており、導入されれば1~2年間で組合に加盟している教員の30%に相当する6000人が解雇される恐れがあるという。
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の地元シカゴでストが起きたことは、大統領再選を目指すオバマ氏の足を引っ張る可能性もある。教員組合の攻撃の矛先がかつてオバマ大統領の首席補佐官を務めたラーム・エマニュエル(Rahm Emanuel)シカゴ市長に向けられていることもオバマ大統領にとって扱いにくい状況を作り出している。
オバマ大統領は、学校側が能力の低い教員を解雇する余地を広げる内容の教育制度改革を推進したが、労働組合は民主党の重要な支持基盤であるため、民主党は教員の支持を取り付ける努力を重ねてきた。
オバマ大統領は、財政が苦しい州や自治体が2009年以降で教員30万人を解雇することを防げなかった責任は共和党にあると批判している。一方の共和党は、巨大な財政赤字の要因となったとして公的部門の労働組合を非難しており、特に全米の多くの学校で生徒の成績が悪いことについて教員を厳しく批判している。(c)AFP/Mira Oberman