【9月4日 Relaxnews】欧州各国で自転車用道路の拡充が進む中、米グーグル(Google)は前週、地図検索サービス「グーグルマップ(Google Maps)」で、全長53万キロの欧州9か国とオーストラリアのサイクリングルートを公開した。

 グーグルは7月、グーグルマップに自転車によるルート検索機能を追加していたが、その機能向上として今回新たに、新ルートならびに進行順路と音声案内によるナビゲーションの機能を追加した。バイクレーン(自転車用車線)を利用したり、混雑しにくく坂道のない自転車にやさしい道路をルートに加えるなど、旅行予定のカスタマイズも可能だ。

 サイクリングの順路とナビゲーションが提供されている国は、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、スイス、英国の10か国。

 グーグルマップ新版では、自転車専用道路は濃い緑色で表示され、バイクレーンのある道路は薄緑色で表示、自転車向きの道路は緑色の点線で表示される。また、グーグルのマップメーカー(Map Maker)を使うことで、ユーザーがおすすめの自転車専用道路やバイクレーン、道路などを追加することもできる。

 西欧では、パリ(Paris)で2007年に始まった自転車共有システム以降、ロンドン(London)やバルセロナ(Barcelona)、ローマ(Rome)など各地で同様の仕組みが整備され、自転車の利用が大幅に増加した。パリのベルトラン・ドラノエ(Bertrand Delanoe)市長は2010年、14年までにバイクレーンを400キロメートル追加することを発表している。(c)Relaxnews/AFPBB News