【8月28日 AFP】インド経済の中心地ムンバイ(Mumbai)で2011年に毎日200人以上が犬にかまれていたことが明らかになった。

 27日付の地元紙ムンバイ・ミラー(Mumbai Mirror)が、情報開示請求権を行使して入手した地方自治体のBMC(Brihanmumbai Municipal Corporation)のデータを報じた。

 これによると、人が犬にかまれた事例は2001年以降で65万件報告されていた。2011年は1日平均221件で、これは2007年より50%も多かった。ムンバイ市内の野犬が2007年以降15万匹に倍増したことが原因とみられている。

 だが、犬にかまれたことによって死亡した事例は、2010年の14件から2011年は6件に減った。消毒やワクチン接種が改善したためだとみられている。

 野犬保護団体「Welfare of Stray Dogs」のAbodh Aras会長はAFPに、狂犬病への関心が高まって予防薬の投与を受ける人が増えたため犬にかまれた事例の報告件数が増えたのではないかとの見方を示し、報告件数が増えたからといって、必ずしも人をかむ犬が増えたとは言えないと述べた。(c)AFP