【8月19日 AFP】ロンドン五輪・競泳男子200メートルバタフライ決勝で米国のマイケル・フェルプス(Michael Phelps)を0.05秒差で打ち負かし、金メダルに輝いた南アフリカのチャド・レクロー(Chad Le Clos)選手(20)が、一緒に高校のダンスパーティーに行ってほしいというファンの女子高生の「デートの誘い」に応じた。

 予想外の金メダル獲得で一躍、国のスターとなったレクロー選手。14日、南アの他の五輪出場選手らと共にロンドン(London)から帰国したが、到着したヨハネスブルク(O・R・タンボ)国際空港(O.R. Tambo International Airport)で運が良ければレクロー選手に会えるかもと思い、授業をさぼって待っていたのがメラニー・オルハウスさん(17)だった。

 オルハウスさんはレクロー選手に向けて、金メダルを持つレクロー選手の写真と自分の写真を組み合わせたポスターを掲げた。そこには「チャド、私の卒業ダンスパーティーのパートナーにならない?」と書かれていた。

 南ア紙ビールト(Beeld)の取材に応じたオルハウスさんによると、それを見たレクロー選手は「その頃は国内にいると思うから、行けるようにしてみるよ」と答えたという。

「私は泣き出してしまって、緊張して震えていました。卒業ダンスの相手がまだ決まってなくて、ダメもとで誘ってみようと思って。彼って最高だわ」

 レクロー選手に会いたいとの一心で学校をさぼったオルハウスさんについて、高校のマリウス・ロビンソン校長は「個人的な緊急の用事だということにしておこう」と冗談を言って理解を示した。

 同級生の女子もレクロー選手と踊ってもいいかと取材で聞かれたオルハウスさんは「だめだめ!私だけのものよ」と笑った。(c)AFP