【8月14日 AFP】独身女性たちの「性の指針」となった女性誌「コスモポリタン(Cosmopolitan)」の編集長だったヘレン・ガーリー・ブラウン(Helen Gurley Brown)氏が13日、米ニューヨーク(New York)の病院で死去した。90歳だった。「コスモポリタン」の発行元ハースト・コーポレーションが明らかにした。

 ブラウン氏は1965年に「コスモポリタン」編集長に就任。ブラウン氏のもとで64の国際版が販売されるようになり、1980年代には総ページ数も300ページに増え、約3分の1が広告にあてられた。

 華やかながら、セックスなど低俗とされるテーマを扱った「コスモポリタン」の主な読者層は20代前半の独身女性だが、男性も含め、「恍惚の77のセックス体位」など刺激的なアドバイスに関心を持つ多くの読者をひきつけた。

「コスモポリタン」は現在も100か国、35の言語で出版されている。

 マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)ニューヨーク市長は、「彼女は突出したニューヨーカーだった。自身の考えを率直に語ることを恐れず、他者へのアドバイスをたくさん持っていた。境界を押し広げ、時には打ち破って、若い女性たちの道を切り開いた」と述べ、ブラウン氏の死去を悼んだ。(c)AFP