【8月6日 Relaxnews】エジプト・カイロ(Cairo)郊外のギザ(Giza)市は今月、新たに6か所の墳墓を一般公開する。この中には25年ぶりに公開される女王メルサンク3世(Queen Meresankh III)の墓もある。

 古代エジプト・古王国時代第4王朝、第2代目ファラオだったクフ(Khufu)王の孫娘である女王メルサンク3世の墓は、1927年に考古学者ジョージ・ライスナー(George Reisner)によって発見された。墓の内側の壁には、4500年以上前に描かれた壁画が赤、黄、青の鮮やかな色と共に残っている。

 その他の5つの墓には高僧のものも含まれており、中でもファラオの秘密の番人だったKaemankhの墓の壁には、ナイル川での釣りや牛の解体風景など当時の生活が鮮やかな色彩で描かれている。

 2011年、エジプトの観光業績は民衆蜂起「アラブの春」の影響から例年比で32%減と不振だった。しかし今年に入り、訪れる観光客の数は回復の兆しを見せており、現時点で前年より29%ほど増えているという。

 さらにカイロ南方のサッカラ(Sakkara)にある地下寺院、セラペウム(Serapeum)の公開再開も予定されており、観光当局ではさらに多くの旅行者が訪れることを期待している。(c)Relaxnews/AFPBB News