【7月30日 AFP】香港(Hong Kong)市は30日、同市に生息する野生のサルに対する避妊プログラムを通じ、その個体数を約15%減少させることに成功したと発表した。

 市当局者によると、2008年には2320頭だったサルの個体数が、精管切除をはじめとする産児制限を開始してから1年後の2011年には、1965頭まで減少したことが最新の調査で分かったという。

 香港自然保護当局によると、野生のサル70%を対象に行った「去勢計画」を通じ、治療を受けたサルには個体識別のためのマイクロチップが埋め込まれたという。

 市当局が対策に踏み切った背景には、えさを求め攻撃的なサルにハイカーたちが襲われるといった苦情が多数寄せられたことがある。

 香港では、サルにえさを与えることが禁じられており、違反すれば最高で1万香港ドル(約2万6000円)の罰金を科される。(c)AFP