【7月23日 Relaxnews】水道水に7度のフィルター処理を施し販売するカフェがニューヨーク(New York)にオープンした――水は1杯あたり2ドル50セント(約200円)で販売されているが、その評判は散々たるもののようだ。いわば批判的な人びとがカフェに「冷水」を浴びせているといったところだ。

 マンハッタン(Manhattan)にオープンしたばかりのカフェは、「技のH2Oバー」を自負するカフェ・モレキュール(café Molecule)。同店は、ニューヨークの「そこまでおいしくない」水道水に対する専門店の答えだと豪語する。

 カフェでは、2万5000ドル(約200万円)の機材を使って磁気や炭処理、逆浸透膜ろ過、紫外線処理など計7回のフィルター処理を施した水道水を提供。追加で2ドルを払えば、水にビタミンやミネラルなどを加えることも可能で、オススメの組み合わせには「若さの泉(Fountain of Youth)」「暗視(Night Vision)」「グラマーショット(Glamour Shot)」などの名称が付けられているものもある。

 だが、開店当初の評価は酷評ばかりだった。中には、「公共水道水の安全性に疑問を抱かせるもので、自然資源を高値で売りつけようとするそのコンセプト自体が悪徳商法」と厳しく同店を非難する意見も見られた。

 ニューヨーク・ポスト(New York Post)紙の行った目隠し調査では、高価な設備を使ったモレキュールの水と、元の水道水とはほとんど同じとの結果が出た。また、他の人気ボトルウオーター、「ポーランドスプリング(Poland Spring)」や「エビアン(Evian)」、「フィジー(Fiji)」との競争でも、モレキュールの水が最下位に終わった。(c)Relaxnews/AFPBB News