【7月18日 AFP】フランスは自国こそ世界の美食の中心と考えているかもしれないが、国民の間では米国が世界に誇るファストフード「ハンバーガー」の人気が高まっているようだ。

 米調査会社NPDグループ(NPD Group)が17日に発表した調査結果によると、フランス国民のハンバーガー消費量は1年に平均14個。1か月に1個以上食べていることになり、ヨーロッパの中では年に平均17個食べる英国人に次いで2番目に多い。

 NPDはフランス人数千人を対象に毎日の食生活を調査した。結果、ハンバーガーはファストフード店にとどまらず、テーブルサービスが付く一般的なレストランでもメニューに載ることが増えていることがわかった。

 2011年にレストランで提供されたハンバーガーの数は前年比で17%増、飲食店全体では3%増という結果となった。

 NPD食品調査部門の責任者クリスティン・タータンソン(Christine Tartanson)氏は次のように述べている。「フランスでのバーガーの普及は明らかにファストフード(業界)に牽引されているが、バーガーがファストフードの域を超える傾向にあることは大きな発見だ」

 現在、パリ(Paris)にある高級レストランの多くがハンバーガーを提供している。仏高級レストランガイド「ミシュラン(Michelin)」で三つ星を獲得したあるレストランでは、フライドポテト付きのハンバーガーを42ユーロ(約4100円)で提供している。

 調査結果によれば、ハンバーガー好きが多いヨーロッパの国としては他にもドイツ(1人につき年に12個)、スペイン(同8個)、イタリア(同5個)などがある。(c)AFP