【7月9日 AFP】仏西部ジャレ(Jallais)で7日、町役場で結婚式を挙げたばかりの新婦がその場で男児を出産した。母子ともに健康だという。

 AFPの取材に応じたジャンロベール・ガシェ(Jean-Robert Gachet)町長は、ちょっとした騒動にはなったが思いがけず期待以上に「おめでたい」日になったと語った。

 出産予定日は14日だったが、挙式当日に出産の予兆と見られる症状が何度か表れていたため一時は午前11時からの式のキャンセルも検討された。「花嫁は疲れ気味だったが、結婚式にまつわるストレスのせいだろうと思っていた。花嫁の体調を考え、われわれも早く式を済ませようと急いでいた」(ガシェ町長)

 ところが、夫婦の誓いの言葉を交わして式を終えた新郎新婦が写真撮影のために役場の外に出て、参列客たちが三々五々、披露宴会場に向かい始めたときだった。突然、新婦は具合が悪くなり、再び役場の中へ戻ってしまった。

 救急車が呼ばれたが新婦は破水し、7日午後0時15分、その場で無事に男児を出産した。

「生まれたばかりの赤ちゃんの産声が聞こえた。それは感動的な瞬間だったよ。町役場の職員にも救急隊員にとっても初めての経験だったんだ」(ガシェ町長)

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