【7月5日 Relaxnews】メキシカンファストフードの世界最大手タコベル(Taco Bell)は1日、米アラスカ(Alaska)州で前代未聞の壮大な宅配サービスを行った。同社のチェーン店が開業するといううわさが嘘だったと分かり落胆した町民のために、1万個のタコスを積んだトラックをヘリコプターで届けたのだ。

 同州にある人口6200人の町、ベセル(Bethel)では前月、町内にタコベルがオープンすると書かれた偽のチラシや横断幕が出回っていた。警察によればチラシには、嫌がらせの標的となった人物の電話番号が載せられていたという。

 ファストフード店といえばサブウェイ(Subway)しかないこの町にとっては、タコベルの出店は記念すべきことだった。地元紙アラスカ・ディスパッチ(Alaska Dispatch)によると、この事件をマーケティング機会と捉えたタコベルは、タコスを満載したトラックをアンカレッジ(Anchorage)から町へと空輸するという壮大なPR作戦を行った。

 町の住民たちは、ヘリコプターから吊り下げられた大きなトラックがコミュニティーセンターの駐車場に軟着陸するのを、離れた場所から見守った。安全が確認されると、大人や子ども数千人がトラックに群がり、人気メニューの「ドリトス・ロコス・タコス(Doritos Locos Tacos)」を次々に頬張ったという。

 着陸の様子は、動画投稿サイトで見ることができる。(URL:http://bit.ly/LOl8yW)

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